これがデートなのか、それかどうかは解らない。
 ただドキドキしない様にするので精一杯、そんなのがデートか?ドキドキしないのが楽しいか?
 そんな事を考えながらも大助は約束の場所へ向かった。
 今日は大助の初デート梨紅との念願のデートだがどうも気が乗らない。なぜかというとダークが恋愛遺伝子に反応して出てくるのが嫌だからである。大助はため息をしながらも梨紅を探した。
 「あっ丹羽クーンこっちこっち」
 「あっ梨紅さん待たせ・・・・・」
 大助が声をした方に向かったらそこには日渡が居た。
 「あのね丹羽君さっき日渡君に会ったから話してたんだけど」
 「あっ、そうなんだアハハハハ・・・・・」
 「すまない丹羽大事な時間を邪魔した様だな」
 日渡はすまなかった様な顔で大助に言って何処かに行ってしまった。
 「なんだ日渡君も一緒に遊ぼうと思ったのに」
 「だよね、でも日渡君は何処かな?何処にも見えないんだけど」
 出来れば見付けたくないが梨紅がああいっていては探すしかない。
 「あっいいよ丹羽君最初は二人だけで遊ぶ予定だったんだし」
 梨紅は大助の手を引っ張り歩き始めた。
 「あっ梨紅さん/////ちょっと待ってよ」
 「何!?怒 」
 梨紅はいろいろうるさい大助に睨み付けながら答えた。
 「あっいやなんでもないよ・・・・そうだ何処に行く? 」
 「うーん・・・・・ゲームセンター」
 いきなりですか・・・・梨紅さんどうも大助はゲームが苦手特にクレーンゲームは大の苦手である。
 「あっいいよ・・・・・(どうしよう苦手なんだよなゲーム 汗)」
 
東ミューズメント
 
 大助はじーっと見ていてふと思った。
 これアミューズメント?かな?
 そんな事はどうでもよく大助は財布の中を見ていた。
 
 「どうしたの丹羽君? 」
 「いやっあのゲームは苦手なんだ・・・・・ごめん」
 「えっいいよ私が誘ったんだから・・・・じゃ私と丹羽君どっちが先に取れるか勝負しよ? 」
 梨紅は大助を励ましながらクレーンゲームの方に向かった。
 「じゃ行くよ丹羽君レディーゴー!!  」
 梨紅は元気よく始めてしまった。一方大助は・・・・・
 「(はぁ~~どうしよう不得意なのにでも負けたら恥ずかしいし)」
 大助はそう思いながらクレーンを動かした。そしたら奇跡に近いだろうか偶然ぬいぐるみが取れた。
 「あっ取れちゃった・・・・・どうしよう」
 一方梨紅はなかなか取れずがんばっていた。
 「んー・・・なかなか取れないな・・・・あっ丹羽君取れた? 」
 梨紅は大助の方を見たそしたら当たり前に手にはぬいぐるみがあった。
 「えっ丹羽君取れたの? 」
 「うん・・・偶然だから・・・・・これあげるよ」
 大助は手に持っていたぬいぐるみを梨紅に渡そうとした。
 「ありがと・・・・・・////」
 梨紅は嬉しい様な悔しい様な感覚に包まれた。
 大助にはその顔がとてつもなく可愛く見えたそしてダークに変身するきっかけを作ってしまった。
 「ごめん梨紅さんちょっとすぐに戻ってくるから」
 大助は急いで林に逃げ込んだ。
 「ふふふ・・・・・大助お前ばっかりいい思いをさせてたまるか」
 「なんだよダークさっきまでずっと黙ってたのに」
 大助はダークと口げんかを始めた後ろからくる日渡にも気付かずに・・・・。
 「ダーク・・・なぜここに居る? 」
 「(日渡ちっなんでここに居るんだ?)どうだっていいだろまさか捕まえるのか? 」
 「ぞうだな前科はそうとうあるから逮捕に決まっている」
 日渡はポケットから鏡を出した。その鏡は不気味な色で塗られていた、その不気味な色からは光が反射して不気味な色がダークを包んでいった。
 「くっこれは・・・・また美術品か」
 「そうだ・・・・無羅死鬼の鏡さこの鏡から出てくる光に包まれろ」
 日渡は鏡を太陽に向けた、そしたら太陽の方から不気味な色が迫り来た。
 ダークはその光を避けた、その光が当たった木は老化が始まりみるみる大きな大木になった。
 「これで貴様も犯罪はできなくなるだろう」
 「そんなのはごめんだな」
 ダークはその光を避けながらもぬいぐるみに気を配った。
 「(ぼくが梨紅さんに渡すぬいぐるみだ日渡くんには悪いけどこの戦いはまた後にするよ)」
 大助はダークに頼みその場から逃げてもらった。
 ようやく逃げられた、またダークはそのまま東ミューズメントに向かった。
 「ちよっとダーク早く戻ってよ」
 「いいからいいから俺にも少しはいい思いをさせろ」
 ダークは梨紅に近づいた。
 「あっあんたは痴漢じゃない・・・・・なんか用なの? 」
 梨紅はダークと距離を置きながら用件を聞いた。
 「いや男からこのぬいぐるみを渡してと頼まれてな」
 ダークは梨紅に渡してそのまま家に向かってしまった。
 
 最後に皆さん大助から一言です
 
 こんなのがデートですか?


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